四電・伊方3号機「臨界」 15日発送電開始
四国電力が12日に再稼働させた伊方原発3号機(愛媛県伊方町、出力89万キロワット)は13日午前6時半、安定して核分裂反応が持続する「臨界」に到達した。15日に国内で唯一となるプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料を用いるプルサーマル発電と送電を開始し、9月7日にも営業運転を始める予定。
四電は12日午前9時に制御棒を引き抜いて伊方3号機の原子炉を起動。原子炉内の核分裂反応を抑えるホウ素の濃度を調整するなどして、再稼働から21時間30分後に臨界に達した。
四電によると、引き続き核分裂の状況や運転データを測定して原子炉の性能を確認する「炉物理検査」などを実施。順調に進めば15日午後1時半~2時ごろに発電を再開し、発電機と送電系統をつなぐ「並列」操作を行って電力の供給を始める。